※今回は前回のブログ『”食用油”から見る健康とは』の続きとなっております。
前回はトランス脂肪がどのようなものから作られて体内に取り込まれているのか、私たちの食生活にどれだけ近い存在だったのかを話していきました。
今回は前回とは逆に、私たちの身体に必ず必要な油”オメガ3”についてお話していきたいと思います。
オメガ3とは
オメガ3とは、主に青魚(DHAやEPA)アマニ油(リノレン酸)などの油の構成材料となるに脂肪酸の一つです。
特にDHAやEPAなどは、薬局のサプリメントの販売コーナーやテレビのCMでもよく聞き、目に入る単語ですね。
それらのパッケージにはよく、「記憶力をよくする」「物忘れ対策」などが書かれていることがありますが、実はその通り!
DHAやEPAやリノレン酸などに含まれるオメガ3は脳の神経細胞に必須なものなのです。
私たちの脳は約60%は脂質で構成されており、その脳の中にある神経細胞はオメガ3が30%含まれていて初めて情報伝達が正常に行われます。
私たちの脳の健康にはオメガ3が欠かせないということで、テレビCMでもたびたび取り上げられるのです。
オメガ3が不足するとどうなるのか
オメガ3が慢性的に不足すると、脳の情報伝達が正常に行われなくなります。
脳は不足したオメガ3の代わりに体の中にある脂質で補おうとします。
そこで代用されるのが、以前からお話ししているトランス脂肪なのです。
悪質なトランス脂肪が脳神経の構成材料として使われると、脳の伝達機能を大きく低下させることになります。
このように脳の神経細胞に負担がかかる状態で過ごしていくと、脳に重要な機能がどんどん低下し、その結果、発達障害・情緒不安定・うつ病・集中障害を招いてしまうのです。
例えば、体の細胞の代謝が盛んな妊婦さん、乳幼児にも大きな影響を与えます。
赤ちゃんがまだお腹にいるタイミングで、脳は細胞分裂を盛んに行い、生まれてから1歳になるまでで脳の約80%が完成されます。
そこにトランス脂肪で構成された脳の神経細胞が使用されることになるとどういう影響が出てしまうのか、前述からして明らかですね。
また、成長期真っ只中の子どもたちも、体や脳は摂取した栄養を取り込み、大きく成長していきます。
その過程でトランス脂肪が使用されてしまうと、人格形成に大きな影響を与えます。
一度出来上がった神経回路は別の回路に組み替えられません。
そのため、日々摂取するものから気を付けていかなければならないのです。
脳の栄養失調を解消するには
前回の記事からお伝えしているように、現代のファーストフード・インスタント食品・コンビニ食品にはトランス脂肪が多く含まれています。
簡単だから、時短だから、おいしいから…
など、様々な理由で上記の食品を選んでしまいがちですが、長い目で考えた時に、取り返しのつかない不健康を招いてしまうのであれば考え物ですね。
さらに昨今、私たちの食生活においての「魚離れ」が進むために、圧倒的にオメガ3の摂取の機会が減っているため、私たちは”脳の栄養失調”に陥りやすいのです。
”脳の栄養失調”は自律神経にも大きな影響を与えます。
どんなにいい薬や治療を受けていても、それを享受する土台(身体)が健康でなければなかなか効果は得られません。
もし、自律神経障害(自律神経失調症)や頭痛でお悩みの方がこの記事を見ていらっしゃるのであれば、今一度、ご自身の食生活や油について考えてもいい機会かもしれませんね。
さいごに
実際に簡単にオメガ3を摂取できるレシピを一つご紹介いたします。
【用意するもの】
・好みのヨーグルト
・アマニ油…遮光瓶に入っているもの
【作り方】
お好きなヨーグルトにアマニ油をスプーン1杯を混ぜるだけ!
【アマニ油のポイント】
・1瓶1000円程度のものでOK。
・必ず遮光瓶に入っているものを使用すると。
・開封したら劣化が早いので積極的に使用すること。
こちらを毎日実践していて3か月で体重が5㎏減り、毎日快眠・快便です!
健康の3原則は「食事」「睡眠」「運動」です。
今回はそのうちの「食事」に関してのテーマのブログとなりました。
改めて…頭痛等でお悩みの方は是非、”油”の質を考えてみてくださいね!