耳の中にある三半規管・耳石の働きにより脳に平衡感覚の情報が伝わります。
三半規管はリンパ液に満たされておりリンパ液の動きで身体がどの方向に傾いているか脳に情報を伝えます。
回転性めまいは三半規管の障害によりリンパ液が多くなりすぎ、身体が傾いていないのに傾いている情報を脳に伝えてしまうため起こります。
また三半規管の隣にある耳石が剥がれることで回転性めまいが起こることもあります。
本来、頭を動かすと耳石が動くことで感覚細胞が刺激され脳に傾き方向の情報が伝わりますが、耳石が剝がれてしまうと傾き、方向の情報が伝わらなくなり脳が誤作動をおこし回転性めまいが起こります。
耳石が剝がれる原因はまだはっきりとは解明されていません。

三半規管のリンパ液の動きで身体の傾き、方向を脳に伝えようとしますが、自律神経が正常に働かなくなり血液の流れが悪くなると、三半規管から脳に傾きの情報を伝達する前庭神経に障害が起こります。
身体の全ての神経は血管と並走して走っています。
血液の流れが悪くなると神経の働きにも障害が起こるのです。
その結果、脳が傾きの情報を正確に受け取ることが出来ず回転性めまいが起きます。
自律神経の機能低下の原因は自律神経（副交感神経系）が多く出ている頚椎、仙骨の歪みと考えられます。
長年の“姿勢・身体の歪み”などによるものです

脳幹の１部であり脳幹から下がってきている延髄は頚椎１番２番で守っています。
頚椎１番２番に歪みが生じると脳幹、延髄の機能が低下し浮動性めまいをおこします。
頚椎１番２番に歪みの原因は姿勢・身体の歪み、出産時外傷、幼少期の転倒、先天性の奇形などです。
比較的若年時は発症することは少ないのですが、４０歳前後から浮動性めまいの発症率が高くなります。